「親力①」
  • UPDATE:2012.08.30
  • カテゴリー: コラム
連日「いじめ問題」が報道されていますね…
学校側だとか教育委員会側だとか、いろいろと責任追及されたり問題視されていますが

あれー??
親について あまり触れられてないですねー??
「社会問題」という視点の場合、家庭は個人の問題だから…という理由かもしれません。
でも、家族は一番小さい「社会」なんですけどね。

私も少なからず、「いじめ問題」には向き合ったことがあります。
そして自分の経験に関して言えば、大切なのは
「親、学校、同年代の友達」
の3つがセットになっていることじゃないかと。
今日はその「親」について書いてみたいと思います。

皆さん、子どもの頃を思い出してみてください。
まだ小さい頃、自分にとって最も影響力があったのは 誰でした?

長女が4年生の時、クラスで学級崩壊が起こりました。
先頭に立ったのは、親から構われていない子ではなく、とても教育熱心な親ごさんの子でした。
その母親は、自分と相性が悪い担任の教師の悪口を、家庭で常に子どもに聞かせ続けていました。
「お母さんが言うんだから、間違いない。」
まだ判断能力が十分でない子どもにとっての善悪の基準は、親(特に母親)にあることが多いですね。
そのお母さんは、躾も教育もとても厳しい人でした。
その子は、「親の前で一番いい子」を演じていて、陰でよく友達をいじめていました。
「親の前で一番いい子」の危険性については、また今度②で書きたいと思います。
さて、いじめを担任に注意され、その子にとって担任は「敵」になったのですが
「親が味方についてくれる」という自信があったので、堂々とクラスの男子を巻き込み
最終的には学校の問題だけではすまない学級崩壊となりました。

これは「親が子どもに悪い影響を与えた例」の1つです。
最も影響力があるのだから、ちょっと我慢してでも「よい影響」を与えましょう。
子どもが電車で騒いだ時、
「隣の怖そうなおじさんに怒られるよ!」
と怒っては、そのおじさんが「悪」になってしまいかねませんね。
「人の迷惑にならないように考えること」を最初に教えないとダメだと思います。

品川区では、「いじめを繰り返す中学生」を出席停止にすることを検討しているようですが
それを全く否定はしないけど、
「出席停止にされる子の親は理解してるのかなー?」
とちょっと思ったりもします。
親が無関心だったり理解していない場合、その子は家庭の中でどうやって過ごすんでしょうね…

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