友人との別れ
令和二年も はや半月経とうとしています。
年をとるほど、それまで生きてきた年月が増えるからか
一か月、一年が早く過ぎていくように感じます。

私の趣味は音楽で、クラシックをベースにしながら過去ジャズフュージョンバンドも
やったりしていました。
大学もそれ系のサークルでしたが、そのメンバが20年弱前に再会し
私は起業するまで、バンド活動を楽しんでいました。
そしてチームでの活動には人間関係の問題がつきもので
そのバンドの中でとても親しかった友人と大ゲンカをし、10年近く音信不通となってしまっていました。
その友人とはその後2回会うチャンスがあって
最初は3年前、次は2か月前。でも最初は私が欠席、次は友人が欠席。
3年前私が欠席した時、その友人が私に会いたいな、と言っていたのを聞いていたので
またいつか会えるだろうと考えていたわけです。
ケンカしたとはいえ もとはとても親しく、相手がちょっとぐらい嫌なことをしても
根底の部分で嫌いにならない、そんな関係でした。
(いえ、友人は随分個性的な人格で、あちこちで人とトラブルを起こす人でしたが、、、)
その友人が亡くなった報せを聞いたのが、12日の夕方。
今日葬儀に参列しました。
10年以上ぶりで会った時は、もう二度と会えない、話せない人となっていました。
祭壇にある写真の友人から
「アッコ、久しぶり。老けたなあ~~」
と言われているような気がしました。

もう社会に出ている3人の、友人によく似たお子さんたちと
突然のことで まだ友人の死を受け入れられない奥様が悲しむ姿は、とても痛かった。

こんなにご家族を悲しませて、最後までなんて自分勝手なの!
私に会いたかったんでしょ?なら会う前に死んでんじゃないよ!

お焼香しながら、そう心の中で怒りました。
前回のコラムで、怒りは二次的感情だと書きましたが
本当でした。

最後、棺にお花を入れながら
ご家族も、サークルの仲間も、そして私のことも、こんなに悲しませたんだから
向こうで幸せにならなかったら、承知しないよ
そう語りかけました。

わがままだけど大好きだったヨシザ、あちらでもタバコはほどほどにね。



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